Always 続:3丁目の夕日
監督山崎貴
制作年2007
制作国日本
出演俳優

堤真一鈴木則文

薬師丸ひろ子鈴木トモエ

小清水一揮鈴木一平

堀北真希星野六子(ほしのむつこ)

小雪石崎ヒロミ

吉岡秀隆茶川竜之介(ちゃがわりゅうのすけ)

須賀健太古行淳之介(ふるゆきじゅんのすけ)

もたいまさこ大田キン

三浦友和宅間史郎先生

平田満鈴木大作

小池彩夢鈴木美加

小日向文世川渕康成

小木茂光佐竹

浅利陽介中山武雄

マギー丸山精肉店

温水洋一自転車屋・吉田

神戸浩郵便配達員

ピエール瀧アイスキャンディー屋

飯田基祐中島巡査

吹石一恵山村先生

福士誠治牛島

上川隆也山本信夫

渡辺いっけい大橋

東貴博新聞記者

手塚理美踊り子・梅子

貫地谷しほり踊り子・メリー

藤本静踊り子・チエミ

浅野和之松下忠信

感想(2012.02.01:Wed) 「Alway 3丁目の夕日」の続編。
やはり続編ならではの展開で、随所に前作の継承が見られます。
まず、冒頭のラジオ。
これは前作と同じですね。
ただ、ラジオから流れるのはゴジラ襲来のニュース!!
ゴジラが尻尾を1振りしたら、街がメチャクチャに壊されてしまいます。
前作で完成した東京タワーもゴジラの吐く光線によって破壊されてしまいました・・・・・
と、ここまでが茶川竜之介の小説の中身だったようです。
そばで聞いていた淳之介君が「それじゃぁ、ゴジラですよ」と突っ込みました(笑)
続いて、ちょっと笑ってしまったのが、前作で登場した氷屋のピエール瀧。
前作では、旧式の冷蔵庫に入れるバカデカイ氷を売っていましたが、
新しい冷蔵庫の台頭で、商売が廃れていく予感を感じさせていました。
それが、本作ではアイスキャンディー屋さんに転身して登場。
氷屋→アイスキャンディーという転身が可笑しいです(笑)

その他、タイル張りのシンクは、母の実家で見たものにソックリで懐かしかったです。
また、洗濯機に手回し式の脱水機が付いているのも懐かしかったです。
僕の子どもの頃にも使っていました。
2つのローラーの間に、洗濯物を挟み、ハンドルを手で回して脱水をするという仕組みです。
ミシンも懐かしかったです。
ミシンで縫い物をするトモエの足が動いているのは映りませんでしたが、
多分、あれは、足でシーソーをバタバタ動かして動力とするミシンですね。
僕の子どもの頃に使っていました。
前作で、電信柱の広告でしか見れなかった銭湯の「松の湯」も
店先が映りました。




さて、本作では新しいキャラクターも登場しました。
六子と一緒に上京して就職した武雄(浅利陽介)と
鈴木家で1時預かることになった、一平君のはとこの美加ちゃん(小池彩夢)です。
武雄は、おどおどした感じがストーリーの展開に良く合っていました。
また、お嬢様育ちの美加ちゃんは、当初、
「こんなのすき焼きじゃない! これは豚肉じゃないですか!」
など、なかなか鈴木家に溶け込めませんが、
お母さん代わりのトモエの優しさを感じ取ったり、
淳之介君や一平君と少しずつ接点を持つようになり、
街の人々を観察したりして、鈴木家に溶け込んでいきます。
けれど、心が通い始めた矢先、美加ちゃんの父親が美加ちゃんを引き取りに来ました。
別れ際、トモエに「ありがとう、お母さん」と伝える美加ちゃん。
美加ちゃんにプレゼントを渡す一平君。
「大きくなったら一平君のお嫁さんになる!」
と叫ぶ美加ちゃん。
感動的なシーンでした。





前作で、父親の元を逃げ出して竜之介のもとに帰ってきた淳之介君。
感動的な再会のシーンでしたが、僕は続編の存在を知ると
・・・きっと、実の父親が、連れ戻しに来るだろうナァ。
と思っていました。
本作では、まさに予想通り、実の父親(小日向文世)が、連れ戻しに来ます。
「私なら、淳之介を高校や大学に進学させてあげられる。君にそれが出来るか?」
と言われた竜之介。
愛するヒロミを胸を張って迎えに行くためにも、淳之介くんのためにも、
もう一度、芥川賞に挑戦することを決意します。
ヒロミとの思い出・ヒロミとの再会を夢見て、その内容を小説に書き上げました。
そして、芥川賞の最終選考に残ります。
と、ここで詐欺師登場。
芥川賞選考委員を名乗って、「受賞のためには金が必要」と
竜之介本人のみならず、
鈴木則文と精肉屋・丸山と自転車屋・吉田と六子からも多額の現金を騙し取ります。
芥川賞を金で買おうとした竜之介を、淳之介君の実の父親は嘲笑します。
「才能が無かったんだよ」
とまで言います。
それを聞いた則文は
「そんなこと、読んでから言えよ!!」
と詰め寄り、淳之介君の父親に竜之介の作品を読ませました。
ここで場面が変わり、ヒロミが映ります。
ヒロミは、竜之介の作品を読んで涙しました。
再び、場面は淳之介君の父親に戻り、竜之介の作品を読み終えた父親は、
「君らしいな。まるで赤ん坊だ。甘い」
と一刀両断。
それを聞いた竜之介は淳之介君を外に連れ出し、別れを告げました。
前作同様、首を横に振る淳之介君。
そこにヒロミが現れました。
竜之介の作品を読んで、
「こんなの読まされたら、帰らないわけにいかないじゃない・・・」
竜之介・ヒロミ・淳之介君の感動的な再会。
それを見届けて、淳之介君の父親は黙ってその場を去りました。
帰りの車の中で「金よりも大事なものか・・・・・」とつぶやきました。






前作のラスト・シーンは、鈴木家の3人で夕日と東京タワーを眺めるシーンでしたが、
本作では新しく生まれた家族、竜之介・ヒロミ・淳之介君の3人で
日本橋(まだ首都高速が出来ていない頃の)から、夕日を眺めるシーンで終わりました。

ヒロミ:今日は夕日が綺麗ね。
竜之介:今日は特に綺麗に見えるな。
淳之介君:僕、なぜだか知ってるよ。     
     3人で見るから綺麗なんだよ。


いや〜、前作に続き、本当に良い映画でした。

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