「じょぷりん作」の短歌:2:恋
No. 作品 解説
自分から 別れを告げて また会って 寂しさつのり 涙溢れる これは、大学時代の話ですが、
交際していた女性に自分から別れ話を持ち出して、
いよいよ別れるとなったら、
寂しくなって「また会いたい」と言って再び彼女と会い、
泣いてしまった、という話です。
セレナーデ BGMで 流したら 君は感激 夫婦になった 今の妻と結婚する前の話ですが、少し遠距離恋愛だったため、
手紙のやりとりをしていました。
ある時、カセット・テープにメッセージを録音して、BGMには
グレン・ミラー・オーケストラの「Moonlight Serenade」を流しました。
妻はそれに感動した様子でした。
ポスト見て 五回六回 見るうちに 手紙来ないね 寂しさつのる これは、スウェーデンの女の子と文通していた時の話。
文通が回を重ねたある時、なかなか返事を書かずにいたら、
彼女から「何かあったの?」と手紙が来ました。
返事が来ないので、相当、心配していたようです。
そんな彼女の気持ちを想像した歌です。
当初、2句を「二回三回」と詠みました。
しかし、それでは数が少なく、
心配している彼女の気持ちには足りていないと思い、
2句を「五回六回」に置き換えました。
毎朝の 文(ふみ)の交換 一年生 帰りの道は 手繋ぎ歩く これは小学校1年生のときに仲良くなった「じゅんこちゃん」の話。
小学校に入学して間もない頃、
毎朝、僕の机に手紙を置きに来る女の子がいました。
彼女が「じゅんこちゃん」です。
まだ、字もロクに書けない小学1年生なのに、
僕たちは毎朝、教室の中で文通をしていました。
10 ラブレター 出してしまった そのために 却って話を させてもらえず これは僕が小学校6年生のときに、
5年生の「まゆみちゃん」を好きになったときの話。
まゆみちゃんにラブレターを出してしまったばかりに、
まゆみちゃんは態度を硬化させてしまい、
話をさせてもらえなくなりました。
ラブレターなんか出さなければ、
まゆみちゃんと話も出来たかも知れないし、
そのほうが楽しかったと思います。


JOPLIN
inserted by FC2 system