「じょぷりん作」の短歌:2:恋 |
No. | 作品 | 解説 |
6 | 自分から 別れを告げて また会って 寂しさつのり 涙溢れる |
これは、大学時代の話ですが、 交際していた女性に自分から別れ話を持ち出して、 いよいよ別れるとなったら、 寂しくなって「また会いたい」と言って再び彼女と会い、 泣いてしまった、という話です。 |
7 | セレナーデ BGMで 流したら 君は感激 夫婦になった |
今の妻と結婚する前の話ですが、少し遠距離恋愛だったため、 手紙のやりとりをしていました。 ある時、カセット・テープにメッセージを録音して、BGMには グレン・ミラー・オーケストラの「Moonlight Serenade」を流しました。 妻はそれに感動した様子でした。 |
8 | ポスト見て 五回六回 見るうちに 手紙来ないね 寂しさつのる |
これは、スウェーデンの女の子と文通していた時の話。 文通が回を重ねたある時、なかなか返事を書かずにいたら、 彼女から「何かあったの?」と手紙が来ました。 返事が来ないので、相当、心配していたようです。 そんな彼女の気持ちを想像した歌です。 当初、2句を「二回三回」と詠みました。 しかし、それでは数が少なく、 心配している彼女の気持ちには足りていないと思い、 2句を「五回六回」に置き換えました。 |
9 | 毎朝の 文(ふみ)の交換 一年生 帰りの道は 手繋ぎ歩く |
これは小学校1年生のときに仲良くなった「じゅんこちゃん」の話。 小学校に入学して間もない頃、 毎朝、僕の机に手紙を置きに来る女の子がいました。 彼女が「じゅんこちゃん」です。 まだ、字もロクに書けない小学1年生なのに、 僕たちは毎朝、教室の中で文通をしていました。 |
10 | ラブレター 出してしまった そのために 却って話を させてもらえず |
これは僕が小学校6年生のときに、 5年生の「まゆみちゃん」を好きになったときの話。 まゆみちゃんにラブレターを出してしまったばかりに、 まゆみちゃんは態度を硬化させてしまい、 話をさせてもらえなくなりました。 ラブレターなんか出さなければ、 まゆみちゃんと話も出来たかも知れないし、 そのほうが楽しかったと思います。 |