036:清原深養父(きよはらのふかやぶ)
百人一首の36番目の作品は、清原深養父(きよはらのふかやぶ)の作品です。

清原深養父は、生没年不詳の歌人。

清少納言の曽祖父です。

三十六歌仙ならぬ「中古三十六歌仙」のひとりです。

三十六歌仙に名を連ねている歌人については、29番でご紹介しました。

「中古三十六歌仙」もそうそうたる歌人が名を連ねています。

1:清少納言  (百人一首:62番に登場)
2:和泉式部  (百人一首:56番に登場)
3:相模    (百人一首:65番に登場)
4:恵慶法師  (百人一首:47番に登場)
5:赤染衛門  (百人一首:59番に登場)
6:藤原道信  (百人一首:52番に登場)
7:能因法師  (百人一首:69番に登場)
8:平貞文
9:清原深養父 (百人一首:36番に登場)
10:馬内侍
11:藤原義孝  (百人一首:50番に登場)
12:大江千里  (百人一首:23番に登場)
13:藤原定頼  (百人一首:43番に登場)
14:上東門院中将
15:紫式部   (百人一首:57番に登場)
16:道綱卿母  (百人一首:53番に登場)
17:藤原長能
18:在原棟梁
19:藤原道雅  (百人一首:63番に登場)
20:兼覧王
21:伊勢大輔  (百人一首:61番に登場)
22:曾禰好忠  (百人一首:46番に登場)
23:文屋康秀  (百人一首:22番に登場)
24:藤原忠房
25:菅原輔昭
26:大江匡衡
27:安法法師
28:大江嘉言
29:源道済
30:道命阿闍梨
31:増基法師
32:在原元方
33:藤原実方  (百人一首:51番に登場)
34:藤原公任  (百人一首:55番に登場)
35:大中臣輔親
36:藤原高遠

実に19人が百人一首に登場します。





清原深養父(きよはらのふかやぶ)が百人一首に残した作品は、、、

♪ 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ

です。

読みは、

♪ なつのよは まだよいながら あけぬるを くものいずこに つきやどるらん

となります。

意味は、

夏の夜は  (夏の夜は)
まだ宵ながら(まだ宵だと思っていたが)
明けぬるを (もう夜が明けてしまった)
雲のいづこに(雲のいづこに)
月宿るらむ (月が宿っているのだろうか?)

清原深養父(きよはらのふかやぶ)は、ある夏の夜に夫婦でお月見をしていました。

気が付くと、もう夜明け。

いったい雲の中のどこに月が隠れてしまったのだろうか? と思い、

この歌を詠んだそうです。



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