015:光孝天皇(こうこうてんのう)
百人一首の15番目の作品は、光孝天皇(こうこうてんのう)の作品です。

光孝天皇は、生没年:830年〜887年。

13番でご紹介した陽成(ようぜい)天皇の次に即位した

第58代天皇です。55歳で天皇になりました。

天皇の在位期間は短くて、わずか4年で崩御したそうです。





光孝天皇は、陽成天皇の祖父の弟に当たります。

第54代:仁明(にんみょう)天皇の3男です。

光孝天皇の娘、綏子(すいし)内親王(ないしんのう)は、

陽成天皇の恋の相手であり、后でもあります。





光孝天皇が百人一首に残した作品は、、、

♪ 君がため 春の野に出でて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ

です。

読みは、

♪ きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ

となります。

意味は、ほとんど字ずらの通りです。

〜あなたに差し上げようと思い、春の野に出て、若菜を摘んでいると
 (春だというのに)私の衣の袖に、雪が降りかかってきました

この文中の「あなた」とは誰なのか?

文献が残っていないようで、分かりません。

皇后なのでしょうか?

違う解釈で、この歌は女性の立場に立って詠んだ歌だとする解釈もあるようです。




光孝天皇は、天皇になってからも野草を摘みに出かけるような気さくなお人柄だったそうです。



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