001:天智天皇(てんじてんのう)
百人一首のオープニングを飾るのは、「天智天皇」。

生没年:626〜671年の人で、第38代天皇です。

父は舒明天皇(第34代)、

母は皇極天皇(第35代:もう一度即位して、第37代の斉明天皇)。

天智天皇が、まだ中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)と名乗っていた頃に

大化の改新を行ないました。




百人一首に収められている作品は、

♪ 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ

です。「苫」の字は、北海道の苫小牧市の苫です。

読み仮名は、

♪ あきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ

となります。




意味は・・・・・

秋の田の  (秋の田の)
かりほの庵の(刈り取った稲を保管している小屋の)
苫をあらみ (屋根や周囲の苫の目が粗いので)
わが衣手は (私の着物の袖は)
露にぬれつつ(隙間から忍び込む夜露にぬれてしまう)



農民たちの立場に立って、詠んだ歌です。

刈り取った稲を保管する小屋が、あまりに粗末なので、

見張っている農民は、夜露にぬれてしまうだろうに・・・・・

さぞ、つらいだろう・・・・・

という感じですね。




You Tube に天智天皇の作品をフォークソング風にしたものがありました。

短歌に込められた想いとは裏腹に、明るい曲になっています。

まぁ、おまけということで。

http://www.youtube.com/watch?v=n5faIDQYZNE


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